鏡でみたときに海外のお人形のように口横に入ったシワが気になりませんか?
その口の両脇から顎にかけてできるシワがマリオネットラインです。
今回の記事ではマリオネットラインの原因と治療法について解説します。
著者:ほうれい線治療専門クリニック
福岡Shiwa美容皮膚科 院長
平島梨絵 ドクター紹介はこちら>
マリオネットラインができる原因
たるみ
マリオネットラインは、口横から下に伸びた線で、加齢やたるみの影響を大きく受ける部位です。
加齢によっておこる生理的な骨吸収、またコラーゲンやエラスチンの減少による肌の弾力性の低下が原因です。
さらにバッカルファットやジョウルファットと呼ばれる顔の脂肪群(主に口角の横の脂肪群)の下垂によって生じます。
口角下制筋・広頚筋の過緊張
口角の下に口角下制筋という口角を下に引っ張る筋肉があり、広頚筋というフェイスラインを下に引っ張る筋肉があります。
この筋肉が働きすぎる(過緊張状態)と、マリオネットラインが作られる原因の一つとなります。
マリオネットラインの治療
マリオネットラインの治療を希望される場合は、リフトアップ治療がおすすめです。
スレッドリフト(糸リフト)
糸リフトとは、コグと呼ばれる棘のある糸を挿入して、頬のたるみを改善する施術のことです。
メスを使わずに施術でき、腫れや内出血などのダウンタイムは意外と少ないですが、皮膚の陥没、引きつれ、顔面神経損傷、耳下腺損傷などのリスクがあります。
ただダウンタイムが終われば効果の即効性を実感することができます。
効果の持続は1年程度です。
ショッピングスレッド
ショッピングスレッドリフトとは、短く細い吸収糸を皮下に多数挿入することによってコラーゲン再生を促してリフトアップを目的とする施術です。
挿入した針の中に髪の毛よりも細い極細の吸収糸が内蔵されていて、針を抜くとその極細の糸が留置されます。
コラーゲンが生成されることでハリ・ツヤが肌に出ますし、さらに引き締めにも効果的です。
メスを使わずに施術できますが、腫れや内出血などのダウンタイムはあります。
持続期間は約6ヶ月~9カ月程度です。
ボトックス
先述した、口角下制筋、広頚筋の過緊張状態をターゲットに、ボトックスを注入します。
ただしマリオネットラインがあまりに深すぎると改善はやや難しいです。
ですが口角ボトックスは笑った際の口角に引き上げに効果的です
広頚筋ボトックスはマイルドにリフトアップ効果もあります。
またこれ以上マリオネットラインが深く刻まれるのを予防する効果もあります。
リスクとしては、内出血、左右差、表情の違和感です。
HIFU(ハイフ)
「High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波療法)」の略で、顔や首のリフトアップに効果的です。
またダウンタイムもほとんどありません。
ただしたるみの程度が軽度であれば効果的ですが、たるみの程度が大きい場合はHIFUはマリオネットラインの対して大きな効果は期待できません。
たるみの進行を予防する目的で使われることもあります。
まとめ
今回はマリオネットラインの原因と治療法についてご紹介しました。
マリオネットラインはたるみの影響を大きく受ける部位です。
マリオネットラインにお悩みの方はぜひ一度お気軽にお問い合わせください。