ボトックス注射でニキビの治療ができることを聞いたことはありますか?
ボトックス注射の効果として一番に思い浮かぶのは表情じわの改善だと思います。
実はボトックス治療には皮脂抑制効果が存在し、ニキビにも効果があります。
今回はボトックス注射によるニキビ治療の効果などのついて解説します。
ニキビでお悩みの方、ぜひ一度ご一読ください。
著者:ほうれい線治療専門クリニック
福岡Shiwa美容皮膚科 院長
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ボトックス注射のニキビに対する効果について
ボトックス(ボツリヌス毒素)は筋肉の動きを抑制し表情じわを改善します。
ボトックスは表情じわの改善だけでだけでなく、汗腺や皮脂腺の働きを抑えることで多汗症や最近ではニキビ治療にも利用されています。
ニキビは皮脂腺の過剰な皮脂分泌と毛穴のつまり、それによる炎症が関与して発生します。
ボトックスを皮脂腺に直接注射することで、皮脂の分泌を抑制します。それによってニキビの発生を抑えることができます。
さらに、肌のハリツヤの向上、毛穴の縮小にも効果があります。
また、顔の汗を抑えることもできます。
ボトックスによるニキビ治療の方法
①まずは投与部位に麻酔クリームを塗布します。(15-20分間)
②麻酔がある程度効いていることを確認し、ボトックスを注入します。(全顔で30分間程度)
スキンボトックスは、皮膚の浅い層に注入していきます。
③止血を確認し施術は終了です。
ボトックスによるニキビ治療による副作用
ボトックスによるニキビ治療は先述したように浅い層にボトックスを投与します。
そのため表情じわ(筋肉の動きによるもの)が改善するほど深い層にボトックスは投与しません
しかし稀に皮膚が薄い部分(目周りや額など)などで筋肉にボトックスが作用してしまうと、筋肉の動きにやや制限がかかる可能性があります。
まとめ
適切な治療にも関わらずなかなか改善しないニキビは皮脂の過剰な分泌の可能性が考えられます。
もちろん適応適応外の方がいますが、ボトックス治療によって改善する可能性もあるのでぜひご相談ください。